ドイツから3枚のクリスマスCD

ドイツ在住の「吟遊」同人、岩脇リーベル豊美さんから郵送されてきた3枚のCD。

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赤いケースに1枚、白いケースに2枚。

まず、左の赤いケースのCDをクリスマス前から何度も聴く。聖ペートルス児童合唱団の歌声。

子供たちの声があまり気取っていなくて、親しめる。何よりも同じ鐘の音の音楽が、CDの最初と最後を含め5回繰り返される。

日本の寺院の梵鐘とは違って、晴れやかな荘厳さがある。

白いケースの2枚は、まだあまり聴いていない。子供に限らず、さまざまな歌声が録音されているが、大人の男の独唱が比較的多い。

キリスト教国でクリスマスを祝うのは理解できる。

日本人はキリスト教徒でもないのに、クリスマスケーキを食べる。わが家でも娘がアパートから帰ってきてケーキを食べる。

私はキリスト教徒ではないが、新約聖書はすべて読み、イエス・キリストの実在は信じ、イエス・キリストについてもときどき考える。しかし、イエスの不肖の弟子たちの教義はあまり信じない。

何よりも、教義の解釈の迷路に入り込みたくないが、神の子イエス・キリストがこの世に生まれ、十字架刑という残酷な殺され方をされたことに、イエスの弟子たちをはじめとするこの世の人間の救いがたい愚かさを思う。

イエス・キリストの聖誕を祝う気持ちよりは、弟子たちでさえ彼の教えを理解できず、最後には裏切ったことに、深い悲しみを覚える。

右の白いケースの1枚目に、モーツァルト作曲の「Ave verum (corpus)/まことのお体」合唱がある。その歌詞の一部分の和訳。

貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ。

ここまで神の子を残酷な目に合わせて、いまだに殺人、戦争、虐待、搾取、詐欺を平然と続ける人間たち。

子どものころはともかく、クリスマスを祝う気持ちにはなれない。

全世界が薄闇に入ったような21世紀。私は世界俳句によって、世界の心ある人々に、清く、気高く、明るいエネルギーが与えられることを願うだけだ。

日本の旧来の俳句が旧約聖書だとしたら、世界俳句は新約聖書である。前者は日本人だけ、ユダ人だけのもの、後者は信じるすべての人々のものである。また、狭い教義、戒律、規則にしばられない。

夏に直腸の手術を受け、無事生還した年末に、このようにわが思いをつづってみた。

  誕生と処刑に流された血で扉を飾る  夏石番矢 























この記事へのコメント

2018年12月26日 17:31
さきほどまで、鈴木大拙を読んでいました。私は禅の輩を信用することができません。大切なところで、必ず不立文字へ逃げてしまうからです。
2018年12月28日 18:58
本当に仏心を鈴木大拙によって理解されましたか? 私には理解できません。論理と非論理の統合もしていないと思います。それができればすばらしいですが、おそらく誰もできないでしょう。

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