白露の和歌へのコメント

テレビ朝日のH・Wさんから、番組「グッド!モーニング」 のため、下記の和歌のコメントを求められた。たぶん、週末放映の番組で使うのだろう。

『古今和歌集』収録の詠み人知らずの1首。

  おりてみばおちぞしぬべき 秋はぎの枝もたわゝにをけるしら露

この和歌の美意識を引き継ぎ、よりコンパクトに表現したのが次の1句。

  白露もこぼさぬ萩のうねり哉  松尾芭蕉

私はこれらに対して、次の句をささげたい。

  白露は無限に落ちて人となる  夏石番矢

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8月初めの立秋にあたっては、次の短歌についてのコメントを、H・Wさんへ送った。

  白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり  若山牧水

「白玉」は、古事記や万葉集にすでに登場する単語で、真珠やその他の白い貴重な玉を指す。
「白玉の」は枕詞で、玉を繋いで首飾りや腕輪を作ったので、古典和歌では、その繋ぐひも=「緒」(を)や「を」で始まる単語にかかる。

牧水のこの短歌では、型破りな使い方をしている。古典的な使い方をせず、あえて自分の歯を「白玉」と表現し、そこに近代的自意識やナルシシズムが見られる。
酒飲み歌人牧水の、独酌(一人酒)についての自己弁解をさわやかに詠った一首。そこに近代性も調和しながら盛り込まれている。


参照
河童忌の短歌へのコメント
http://banyahaiku.at.webry.info/201507/article_29.html






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