朝日カルチャーセンター・立川 07年冬の講座を終えて

昨日、2007年3月31日、朝日カルチャーセンター・立川で、「現代俳句の面白さ~世界への広がり」を終えて、そののち7人の受講者とともに夕食をとり、帰宅。熟睡した。

受講者約30名、謝礼は2万5千円。思ったより安い。

私の話の概要は、次のとおり。

葛飾北斎、松尾芭蕉、川端康成の作品に共通する、宇宙構成、美学、力学は、俳句を動かす中軸。
近現代俳句は、新しい素材を扱ったが、北斎や芭蕉のダイナミズムを失っている。山頭火の短い自由律ぐらいが目新しい成果。

この講座のタイトルと若干ずれる内容となった。

現存する海外のトップクラスの詩人3人(スウェーデン、ポルトガル、モロッコ)の、3行俳句を紹介し、日本の皆さんは、どうされますか? という質問を私から投げかけた。このトップクラス3人に匹敵する日本の自由詩の書き手は、いま存在しない。

俳句はいまや、世界的な詩のエッセンスとして、変貌しつつある。有季定型のまぼろしに、いつまでも日本人がひたっていては、日本の俳句は世界のなかで沈没するだろう。

受講者の一人による次の指摘に納得した。

芭蕉の5・7・5は、それまでの談林の自由律からの収束として、緊張感があったが、その後の俳人たちの5・7・5には、与えられたものとして弛緩、つまりゆるみがある。

ただ、この人は、時枝誠記の等時拍を信じているが、私は信じていないので、そこは意見がすれちがった。現実には、八拍子以外のリズムの句があり、俳句のリズムももっと多様だと考えたほうが、創造的。

馬子唄、追分などの伝統的な音楽は、こういう単純な拍子ではないことを、ご存じないのは、困りものだ。

定型と非定型のせめぎあいが、緊張を生む。メトロノームの単調なリズムは、眠気を呼ぶだけだ。

俳句朗読会の開催を繰り返すことによって、俳句のリズム論も、より身近になるだろう。

このほか、考えさせてくれるいい質問も飛び出した。

花火さん、風花さん、三毛猫さん、ラララさんも受講してくれ、ありがとう。高校一年生から、大学教授、俳句宗匠、内モンゴル出身者まで受講してくれた、おもしろい講座でした。

講座ののちの夕食時の写真
画像


参照
朝日カルチャーセンター・立川 07年冬の講座
http://banyahaiku.at.webry.info/200611/article_10.html/


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この記事へのコメント

風花
2007年04月01日 07:06
お疲れ様でした!
葛飾北斎・松尾芭蕉・川端康成の3つの作品に共通するものがあるという、番矢さんの着眼に驚きました。
Fujimi
2007年04月01日 12:44
芭蕉の「古池」ではなく、「荒海」を超える自作を生み出したいですね。
風花
2007年04月01日 23:36
はい!
花火
2007年04月03日 14:01
おつかれさまでした!
今回の講座に参加することによって、俳句へのさまざまな意見や考えを聞くことができて良かったです。また、俳句への熱い情熱を持っている方がたくさん参加されていて、強い衝撃を受けました。私は特に海外の俳句に興味があったのですが、海外の方の俳句には、とても驚かされました。音数の数え方も教えていただき、少しですが理解することができました。俳句を読んでいただき、音の響きも実際に聞くことができて良かったです!さらに理解を深めるために、これからいろいろな外国語を学んでいきたいと思います。
とても良い経験となりました。ありがとうございました!!
Fujimi
2007年04月04日 11:00
花火さんの今後の参考になったようで、うれしいです。これから、大学受験も含め、さまざなことを学んでください。一生涯が学びの過程です。
風花
2007年04月04日 21:04
白いリボンが印象的な、可愛い花火ちゃん!
真剣にメモを取っている姿をみて、心を打たれました!9月に開催される、世界俳句大会に遊びに来て下さいね!
Fujimi
2007年04月05日 06:31
花火さんも、この4月から高二ですね。受験勉強と自分のための学習と、二つともがんばってください。ときには息抜きも。

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