仏訳 街への投網のような花火が返事です

英訳された

    街への投網のような花火が返事です  夏石番矢

に、さらに仏訳ができた。


Voici ma réponse :
Des feux d’artifices comme un filet
Sur la ville


Tendus en filet
Ma réponse à la cité :
Des feux d’artifices


Des feux d’artifice
Comme mailles d’un filet :
Ville, ma réponse !

パリ在住のジョルジュ・フリーデンクラフト (Georges Friedenkraft) によるもの。①②③とも、花火は、des feux d 'artifice。複数なのは、英語と同じ。

最初の翻訳は、そうではないが、二番目と三番目は、5・7・5音節だと、ジョルジュは言う。こういう音節の数え方は、古典的な詩法には、きっちりとした規則があったが、現在は自由な書き方が、フランス詩のみならず欧米の詩では一般的なので、音節の規則は、存在していないと言ってもいいかもしれない。

私には、①が原句の自由俳句のリズムに近いように思える。

①の意味は、次のようになる。

ここに私の返事
網のような花火
都市の上に

②③は、かなりジョルジュが意訳(フランス語風にくだくこと)し、古典的5・7・5音節に仕立てた。両方とも離れ業。
ただ、現代の世界の詩の大半は、定型などまったく無意味。音の響き、音楽性の方が、大切。
定型俳句だけ作っている日本の俳句マニアは、とんでもない保守反動ということになる。

世界の大勢に対して、自己弁護できる人は、何人いるだろうか。皆無だろう。

次の仏訳②の意味は、

網に張られた
都市への私の返事
それは花火

③の意味は、

網の目のような
花火
都市よ、私の返事

ジョルジュは、詩を愛する科学者だ。彼のフランス語俳句は、やや饒舌で長く、古きよきフランス的エスプリを感じさせる。私の俳句の仏訳のために、彼はかなりの力を振り絞ってくれた。

ジョルジュ・フリーデンクラフトは、世界俳句協会会員。彼とは、10年前に出会った。

http://www.worldhaiku.net/poetry/fr/g.friedenkraft.htm

彼の俳句は、『世界俳句2005』、『世界俳句2006』、『世界俳句2007』に収録されている。

参照
自句自解(1) 街への花火
http://banyahaiku.at.webry.info/200701/article_17.html
英訳 街への投網のような花火が返事です
http://banyahaiku.at.webry.info/200702/article_3.html



















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この記事へのコメント

HARU
2007年02月09日 21:12
今度は仏語訳ですかぁ!!
僕はフランス語はまったく勉強をしたことがないのでどれがいいかはあまりわかりませんが、ひとつの句からこういう風に発展させていけるのはいいことだと思います。
Fujimi
2007年02月09日 22:25
日本では、実用英語と称する英語さえできれば、世界で通用すると思っていますが、ヨーロッパでは、フランス語、英語、イタリア語など、複数の言語を操れるインテリ、実業家、詩人などがいます。これは、実際に、いろいろな国を訪れてわかったことです。日本の高校生は、受験英語という特殊な英語と取り組まなければなりませんね。私もそうでした。でも、日本の外に出ると、受験英語はほとんど役に立ちません。英語にもいろいろな種類があります。

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