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zoom RSS 近藤芳美遺歌集『岐路以後』感想(1) 白内障の歌と句

<<   作成日時 : 2007/05/24 00:00   >>

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近藤芳美遺歌集『岐路以後』(砂子屋書房、2007年6月、3000円+税)を少しずつ読んでいる。

この歌人の歌集をまるごと読むのははじめて。

この遺歌集を読みながら、短歌というものは、妖怪のようなものだと思う。これはほめ言葉でもあるし、けなし言葉でもある。

私も白内障を病んだので、まず最初に次の歌に目が止まる。

梅雨のまのひかりさながらに昏む視野の白内障として知らされる

「梅雨のまのひかりさながらに昏む視野」この比喩が決め手の歌。陰影のある微妙な表現。白内障は、視野が真っ暗にになるのではなく、白濁してゆく。私の場合、最後は、滝の白い飛沫の幕のうしろにいる感じになった。なるほど、白内障を英語でcataract、フランス語でcataracteと、滝を意味する単語を使う理由が納得できた。

    おおみそか右目は瀑布の裏にあり  夏石番矢

    『右目の白夜』(沖積舎、2006年)

英訳では、こうなる。

New Year's Eve
my right eye
just behind a waterfall

Right Eye in Twilight (Wasteland Press, USA, 2006)

近藤芳美の短歌では、「ひかりさながらに昏む」が、おもしろい。そして「知らされる」は、医者の診断を表現している。

Just like twilight
in the rainy season
my sight darkened
my illness was diadagonized
as cataract

Yoshimi Kondo (1913-2006)

English translation by Ban'ya Natsuishi & Jack Galmitz

英訳してみた。ネイティブチェックを受けた。
英語で読むと、詩としてはいまひとつのような気がする。ことばの展開がだるいのである。









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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
短歌ってなんでしょうね? 近藤さんの歌、いまいちかも。
三毛猫
2007/05/25 09:52

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近藤芳美遺歌集『岐路以後』感想(1) 白内障の歌と句 Ban'ya/BIGLOBEウェブリブログ
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