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男子高校生のHARU君から、私の俳句、 街への投網のような花火が返事です 夏石番矢 の英訳はないかとのお尋ねが、下記の記事のコメントに書き込まれました。 自句自解(1) 街への花火 http://banyahaiku.at.webry.info/200701/article_17.html 実は、この句の英訳がないので、早速作ってみました。 私自身の下訳を、何人かのネイティブにメールで送り、返ってきた完成品を、私のコメントとともに紹介しましょう。英訳完成品の到着順で。 1 ニューヨークのジャック・ガルミッツ (Jack Galmitz) による完成品。 My reply: fireworks cast like a net upon the city 英語で「花火」は必ず、複数の fireworks。 cast は、動詞の現在形ではなく、受動態(過去分詞)で、「投げられた」を意味する。 英語俳句では、名詞+動詞の現在進行形や、名詞+動詞の受動態(過去分詞)がしばしば使われる。 日本語原句の、「街への」の「への」が、ちょっとしたあやになっているが、英訳では、それがストレートには置き換えられない。 しかし、ジャックによる完成品は、なかなか立派な英語の詩になっている。 もっとも大きな原句との違いは、fireworks の複数形から生まれる。米国流にかなり派手に、同時に花火が打ち上げられる映像になる。また、日本と海外の花火のイメージは異なる。 2 米国ヴァーニア州のジム・ケイシャン (Jim Kacian) による完成品。 My reply: fireworks like a casting net for a city fireworks が複数なのは、同じ。 最後の for という前置詞が、なかなか絶妙な働きをしている。 少し離れたところから、ある city を目指して、fireworks が発射されたところを想像させないだろうか。 for は、「〜のための」という意味と、「〜行きの」という意味を表す前置詞。どちらか不明のような気もするが、その不明さが、英語としての斬新さを生むかもしれない。 fireworks から、ニューヨークの9・11を連想する人がいると思う。 こちらのほうが、内容的に深く斬新な英訳になっているだろうか。 以上の2人は、日本語ができないので、私の下訳だけを読んで、完成品を作ってくれました。それぞれ面白い英語バージョンだと思います。 次のネイティブは、日本語ができます。会話も流暢、文字もちゃんと読めます。 3 シカゴのジェームス・シェイ (James Shea) による完成品。彼は、メールに対する返事がゆったりしている。 To the city: fireworks like a fishing net is my reply 彼は、この他4通りの訳をメールしてきているが、私は上の磨き上げを選んだ。 日本語原句をちゃんと理解したうえでの訳。ほぼ日本語原句と同じ語順で英単語が並んでいる。これは、なかなか「いい仕事」。 「投網」が、casting net では、英語の読者には理解しにくいだろう、とのコメントが付いていた。それで、fishing net になった。英語の読者にも、いろいろあるようだ。 「街への」の「への」が、この訳では to になった。 さて、どの英訳バージョンが、一番いいと皆さんは、思われますか? もう一人、英国のエリートで、日本のW大学教授に、英訳磨き上げをメールで依頼しましたが、彼は日本にいないようで、まだ返事がありません。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
仏訳 街への投網のような花火が返事です
英訳された ...続きを見る |
Ban'ya 2007/02/09 16:30 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
情景と心象までも捉えている、ジェームス・シェイさんの訳が好きです。 |
風花 2007/02/03 23:07 |
風花さん、コメント感謝! |
Fujimi 2007/02/04 00:14 |
僕はジャック・ガルミッツさんの訳が好きです! |
HARU 2007/02/06 16:54 |
そうですね、一番オーソドックスな英語かもしれません。ただ、何が一番オーソドックスな英語なのでしょうか? |
Fujimi 2007/02/06 22:24 |
花火さんの感想は、どうですか? |
Fujimi 2007/02/07 18:00 |
私は、ジム・ケイシャンさんの英語のシャープさが好きです。 |
山道幾代 2007/02/08 14:02 |
仏訳もできています。そのうちアップします。フランス語の音節の数え方は、文字では説明不可能です。 |
Fujimi 2007/02/08 14:06 |
学校でこの英訳を先生に話したところ、言葉が訳されているだけで心情が訳されていない、といわれてしまいました。 |
HARU 2007/02/09 21:22 |
君の学校の先生の、英語に対する経験とセンスの問題です。その先生は、どの国に行ったことがありますか? どの詩人が好きですか? 現代の英語圏の詩人とつきあったことがありますか? 答えはすべて「No」でしょう。これ以上は、高校生の君を混乱させたくありませんが、日本の英語教育は、世界でもかなりレベルの低いものです。また、詩がわかる人は少ないでしょう。 |
Fujimi 2007/02/09 22:16 |
夏石番矢の俳句は、翻訳されると、その前衛性がより明確になります。現代アートのような詩になります。君の先生は、おだやかな「心情」を好むいい先生なのでしょう。 |
Fujimi 2007/02/09 22:30 |
とても遅くなってしまい、すみませんでした。昨年の授業の発表から、夏石先生の句に関心を持ってくれている友人が増えています。 |
花火 2007/10/16 21:17 |
花火さん、だいぶん英語表現の微妙さを学ばれましたね。感じることが第一です。大学受験は大丈夫ですか? |
Fujimi 2007/10/17 01:14 |
来年は、いよいよ受験です。夏休みには、いろんな大学のオープンキャンパスに行き、志望校は絞られてきました。修学旅行も終わり、あとは勉強あるのみですが、受験に関係すること意外にも、様々な事を学び、経験していこうと思います。夏石先生のブログでも、いろいろなことを知ることが出来るので、時間があるときには読んで、コメントをしますね! |
花火 2007/10/21 17:55 |
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