Amazon.frでひさしぶりに本を注文 Windows7から、Windows10への買い替え、Windows10の不調、故障、ハードディスク交換をへて、ようやくPC環境が落ち着いた。 ひさしぶりで、フランス語の専門書が必要になった。フランスのFnacのサイトでは品揃えが悪くて利用する気にならないので、Amazon.frで検索するとお目当ての本があった。 探していた… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月30日 続きを読むread more
大野晋『弥生文明と南インド』再読 大野晋『弥生文明と南インド』(岩波書店、2004年)を再読する。 日本古代を考える場合、韓国南部の金官加羅の始祖王、金首露の王妃が、船でマガダ国から渡ってきた許黄玉なので、このマガダをインド、もしくはタイと想定すると、古代朝鮮文化も、ユーラシア内陸や中国との関係だけで成立したのではなく、インドや東南アジアとの関係を視野に入… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月15日 続きを読むread more
古事記論を書いた 「吟遊」第87号(2020年7月20日刊、吟遊社、本体価格1000円)に発表した「古事記論1 最初に登場する神、天之御中主について」に手を入れた。400字で10枚程度を、加筆しして13枚になった。 さらに、「古事記論2 タカミムスビとカミムスビについて」を書いた。それぞれ、400字で14枚程度。 10代のときから関心を持って… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月10日 続きを読むread more
北畠親房『神皇正統記』を読む 日本史では有名だが、書名だけでしか知らない北畠親房『神皇正統記』を読む。 明治時代の古本で。 誰かの蔵書だった本を、ネットの古本屋から購入。誤植や脱字の多い本。国分学者芳賀矢一校訂とあるが、それは名ばかり。通読して、正しいかどうかは別にして、論旨は首尾一貫しているし、博学。こういう政治家は現在の日本にはいない。 … トラックバック:0 コメント:0 2020年09月09日 続きを読むread more
亀井貫一郎『日本民族の形成1』 亀井貫一郎『日本民族の形成 1ユーラシアの中の日本』(原書房、1972年)を読んだ。通読としては3回目だろう。この本を古書としていつどこで入手したかは記憶にない。いまでも日本の古本屋などで1000円以下で購入できる。 しかし、この本の内容は、視野の狭い偽アカデミズムに縛られた日本古代研究書か、でっちあげの眉唾日本古代史マニ… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月27日 続きを読むread more
起きられない夢、鈴木武樹、古代研究、嫉妬心 この猛暑のさなか、あまりに疲れて、起きる体力と気力が出ない夢を見てしまう。実際に起きてみると、昼食をとる気になれなかった。 鈴木武樹という、明治大学教授のドイツ語の教員を務めながら、数十年前にメディアによく登場していた人の古代史本をネット経由で購入して読んでいる。朝鮮語を独学で学び、日本古代の地名や人名などの朝鮮語起源を説いている… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月20日 続きを読むread more
散歩の小発見11 旧石器時代遺跡 散歩の途中で、富士見市の西隣、三芳町の道端で、遺跡の掲示板に出くわす。川越街道の藤久保交差点を東へ少し歩いたところ。 藤久保東遺跡である。 藤久保東遺跡 https://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/town/koho/2010/documents/20100101-06-09.… トラックバック:0 コメント:0 2020年07月13日 続きを読むread more
古事記ノート(34) 持統天皇と記紀 古事記のゼミを、M大H学部で開講してもう20年になるだろうか? M大を定年退職するまでには、古事記論を書きたいと思いながら、その余裕がない。 古事記にはさまざまな謎があるが、その部分部分の読解や継ぎはぎ構造の分析など、いくらか解明できたが、基本的にはスクランブルがかかっているような不可解さが残る。 ある本では、天武天皇が編纂… トラックバック:0 コメント:0 2020年03月31日 続きを読むread more
出雲の謎 『古事記』や『日本書紀』は、神話の部分も含めて、理解できないことが少なくない。古事記のゼミをもう十数年続けているが、謎はごく一部分しか解けない。 『古事記』のほうが、出雲神話についての記述が多いのも謎である。 高天原が軍隊を使わずに、国譲りができたという話も、信じがたい。 このほど、斎木雲州の著書2冊を読んだ。 … トラックバック:0 コメント:7 2019年12月27日 続きを読むread more
古事記ノート(32) 安曇磯良はシリウス 真鍋大覚『儺の國の星』(1982年3月31日、那珂川町発行)で、 石籠星(いづらぼし) という項目が立てられている。「石籠」(いづら)は、石堂や灯台であり、夜の航海の目印。このほかの別名として、夜渡星(よどのほし)、澪標星(みおのほし)などがある。シリウスの日本名。 福岡県の志賀島の志賀海神社(しかうみじんじゃ)の主祭… トラックバック:0 コメント:0 2019年12月02日 続きを読むread more
真鍋大覚『儺の國の星拾遺』読み始める 伝説的な単行本、真鍋大覚『儺の國の星拾遺』(那珂川町、1985年3月30日)を、九州のK大学図書館からM大学図書館へ取り寄せ、読み始める。 項目になっている星とは直接関係ない話が多いのは、同じ著者の『儺の國の星』と変わりはない。 日、月、星を神としていた、様々な西からの渡来人の信仰から、月や星の影を薄くして、日へと集… トラックバック:0 コメント:0 2019年11月27日 続きを読むread more
天理ギャラリー 古代中国の墳墓の護り手 2019年10月23日(水)昼過ぎ、東京・神田錦町の天理ギャラリーで、 古代中国の墳墓の護り手 を大急ぎで観る。 璧や玦などの、玉(ぎょく)製品には、真中に穴があいている。これは日本の翡翠などの玉も同様。 紐や糸などを通すためではなく、玉には穴が必須であることに気づく。 龍通り抜ける穴をつな… トラックバック:0 コメント:0 2019年10月24日 続きを読むread more
ギャラリー飛鳥 龍山文化卵殻黒陶展 2019年5月11日(土)午後、銀座1丁目の、 ギャラリー飛鳥 で、 龍山文化卵殻黒陶展 を観る。画廊主永田雅之さんともひさしぶりで語る。 案内状 今回と過去の同種の展覧会はがき裏4枚 龍山は、中国・山東省にある。まだ訪れたことがないが、日本に縁のある場所。 卵殻黒陶は、カオリンを… トラックバック:0 コメント:1 2019年05月13日 続きを読むread more
ギャラリー飛鳥 紅山文化展2 紅山文化については、内モンゴル赤峰市近辺で、日本の縄文文化とほぼ同時期に栄えたらしい、ぐらい私には理解できる。 詳細は、縄文と同じく今後の発掘に依存する。 わかっているのは、日本文化の基盤をなす有力な文化であること。日本古代を考える場合に欠かすことのできない要素であること。 担い手は、現在のモンゴル人ではなく、先住民で… トラックバック:0 コメント:0 2019年03月19日 続きを読むread more
ギャラリー飛鳥 紅山文化展 銀座のギャラリー飛鳥で、 紅山文化展 を観た。 この画廊のオーナー、永田雅之さんのお話は、日本のアカデミズムにはない、実体観と視野の広大さがある。 紅山文化は、日本の縄文時代と同じ時期、いまの内モンゴルに栄えた文化で、むしろ縄文文化に先行するのではないかと思える。 紅山文化 https://ja.… トラックバック:1 コメント:0 2019年03月17日 続きを読むread more
ダニエル書と俳句 この年末年始、ユダヤ人についての本を読み、旧約聖書を拾い読みしている。 ダニエル書は、コンパクトで魅力的な一書。 とくに第5章が興味深い。 紀元前539年、滅亡前夜のバビロニア王国首都バビロンの王宮での酒宴さなかの出来事。 人の手の指が現れて、ともし火に照らされている王宮の白い壁に文字を書き始めた(新共同訳)。… トラックバック:0 コメント:0 2019年01月14日 続きを読むread more
古事記ノート(30) 古事記、日本書紀、旧事紀などを読んでも、日本の古代はすっきりと理解できない。 このところ、このブログ記事に古事記ノートが書けないのはそのため。 これは、多数あった古伝書や口承神話などの切り張りや改変をへて、上記の文献が成立しているからだと考えるほかない。 日向神話にしても、天孫降臨は、「韓国」に向き合った北部九州が舞台… トラックバック:0 コメント:0 2018年12月15日 続きを読むread more
日本の基盤をどこに 私たち日本人は、無意識に無自覚に操られ、これまで借り着していた、先進国、中国やヨーロッパの思想も、なしくずしに捨て去ろうとしている。 その典型が、精神的に醜い安倍晋三。 それでは何を基盤にして、思想の再構築をしたらいいのか? 日本会議的な国粋主義は何の約にも立たない。日本の伝統を、日本古代の多元性を踏まえた上でとらえていない… トラックバック:0 コメント:0 2018年08月27日 続きを読むread more
初代ニギハヤヒは防府で亡くなった? 現在の山口県東部、古代の周防の一之宮は、 玉祖神社 たまのおやじんじゃ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E7%A5%96%E7%A5%9E%E7%A4%BE この神社を、富永鳩山・順子先生ご夫妻の車で、2018年5月27日(日)午後訪れる。佐波川の北、小高い山々が奥に控え、… トラックバック:0 コメント:0 2018年06月04日 続きを読むread more
離宮八幡宮 2018年3月25日(日)午前、JR京都線の山崎駅で初めて下車。京阪間のやや京都寄りにある山崎の地を、一度歩いてみたかったのが、ようやくかなった。 駅を出て右手近くにある、離宮八幡宮をはじめて訪ねる。 小さいながらも雅びの濃厚な神社。 離宮八幡宮 https://ja.wikipedia.org/wiki/%… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月19日 続きを読むread more
片埜神社 2018年3月26日(月)、前日の国際シンポが終わり、JR茨木駅近くのホテルに逗留しながら、北河内の神社を巡る。 京阪本線牧野駅で降りて、徒歩で、 片埜神社 に到着。京阪本線はなつかしい感じのする私鉄。関西の一時代前のモダンさ、あるいはひなびたみやびとでも言おうか。 その門前に意外な歴史的な墓があり驚くが、これに… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月16日 続きを読むread more
日本古代史本の罠 溝咋神社につられて、「溝咋」がタイトルに入った日本古代史本を読んだ。 日本古代史本をこれまで何百冊読んできただろう。部分的に卓見があっても、途中で自分の妄想へと逸れていったり、あるいは現在認められている通念に閉じ込められたりで、これがいいという本はなかなかない。 完璧でなくても、70パーセントはいいという本がない。 日… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月15日 続きを読むread more
溝咋神社 2018年3月24日(土)午前、茨木市五十鈴町の、 溝咋神社(みぞくいじんじゃ) を訪れる。 しずかな住宅街のなかにひっそりと、きよらかに存在する神社。 花崗岩の鳥居に「溝咋神社」の扁額が架けられ、そこから民家に挟まれた参道が北へ続く。 溝=水路 咋→杭 で、瀬戸内海、淀川、… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月14日 続きを読むread more
三島鴨神社 2018年3月24日(土)早朝、タクシーでJR茨木駅から高槻市三島江の、 三島鴨神社 へ向かう。 仁徳天皇の時代に、百済より渡来の神、オオヤマツミを祀る。名前からすると、山の神のようながら、『伊予国風土記』逸文によれは、「わたしの神」。渡来、航海の神。日本で最初の三島神だが、当初の場所から移転。瀬戸内海… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月11日 続きを読むread more
磯良神社 2018年3月24日(土)、国立民族学博物館でのシンポ開始前、茨木市三島丘の、 磯良神社 を訪ねる。「いそらじんじゃ」では通じず、「いぼみずじんじゃ」として名が通っていた。 安曇族の祖神、安曇磯良(あずみのいそら)が祀られている神社ながら、ゆるやかな下り坂に湧く霊泉、玉の井が有名になり、安曇族の神社の影… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月10日 続きを読むread more
さまざまな「妙雲」(1)太田神社 京阪神では、あちこちで、不思議な雲、私が「妙雲」と呼ぶことにした雲を見かけた。 こういう雲を見ると、その地の見えない何かに、歓迎されている気分になって、ほっとする。 2018年3月24日に訪れた、茨木市太田の太田神社で境内で見た雲。 太田神社鳥居 太田神社拝殿 太田神社本殿 この神… トラックバック:0 コメント:2 2018年04月04日 続きを読むread more
北部九州からの神々 3月末に巡った北河内の神社の神々の大多数は、北部九州あるいは朝鮮半島から瀬戸内海をへて、深く淀川を北東へと入り込んだ湾岸である交野ヶ原に上陸した人々が祀る神々だった。 物部、安曇、百済王など。神功皇后も実在の女王だろう。 ほら貝が神紋の(安曇の)磯良神社は、対馬海峡や北部九州では海の神、星の神だったのが、北河内では疣水さんと… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月03日 続きを読むread more
「大和政権」という罠 古墳などから出土する遺物について、日本の考古学者は、すぐに「大和政権」との結びつきを考える。 こういう貧しい間違った歴史観からは、多元的な古代日本は見えてこない。 たとえば、次の記事。新聞記者も間違った見解の垂れ流しをする。 新潟大教授ら、古墳時代中期の鎧発見 大和政権の影響示す http://www.sankei.… トラックバック:0 コメント:0 2017年05月16日 続きを読むread more
「吟遊」第74号校了 「吟遊」第74号(2017年4月20日発行予定、吟遊社)校了となる。予定通り刊行。 考古学に関するエッセイを初掲載。日本古代はかなり国際的。 参照 吟遊俳句ギャラリー74入稿と秀句 http://banyahaiku.at.webry.info/201704/article_11.html 「吟遊」第… トラックバック:1 コメント:0 2017年04月10日 続きを読むread more
織姫が北極星だったころ 北極星は約2万6千年を一周期として、徐々に変化してゆく。 北極星 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%A5%B5%E6%98%9F 現在の北極星は、ポラリス。 織姫星ベガが北極星だったのは、約1万3千5百年前。そのころの星座が、私にはイメージできない。1万2千5百年後… トラックバック:0 コメント:0 2017年03月26日 続きを読むread more