テーマ:古代

出雲の謎

『古事記』や『日本書紀』は、神話の部分も含めて、理解できないことが少なくない。古事記のゼミをもう十数年続けているが、謎はごく一部分しか解けない。 『古事記』のほうが、出雲神話についての記述が多いのも謎である。 高天原が軍隊を使わずに、国譲りができたという話も、信じがたい。 このほど、斎木雲州の著書2冊を読んだ。 …
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安曇磯良はシリウス

真鍋大覚『儺の國の星』(1982年3月31日、那珂川町発行)で、 石籠星(いづらぼし) という項目が立てられている。「石籠」(いづら)は、石堂や灯台であり、夜の航海の目印。このほかの別名として、夜渡星(よどのほし)、澪標星(みおのほし)などがある。シリウスの日本名。 福岡県の志賀島の志賀海神社(しかうみじんじゃ)の主祭…
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真鍋大覚『儺の國の星拾遺』読み始める

伝説的な単行本、真鍋大覚『儺の國の星拾遺』(那珂川町、1985年3月30日)を、九州のK大学図書館からM大学図書館へ取り寄せ、読み始める。 項目になっている星とは直接関係ない話が多いのは、同じ著者の『儺の國の星』と変わりはない。 日、月、星を神としていた、様々な西からの渡来人の信仰から、月や星の影を薄くして、日へと集…
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天理ギャラリー 古代中国の墳墓の護り手

2019年10月23日(水)昼過ぎ、東京・神田錦町の天理ギャラリーで、 古代中国の墳墓の護り手 を大急ぎで観る。 璧や玦などの、玉(ぎょく)製品には、真中に穴があいている。これは日本の翡翠などの玉も同様。 紐や糸などを通すためではなく、玉には穴が必須であることに気づく。 龍通り抜ける穴をつな…
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ギャラリー飛鳥 龍山文化卵殻黒陶展

2019年5月11日(土)午後、銀座1丁目の、 ギャラリー飛鳥 で、 龍山文化卵殻黒陶展 を観る。画廊主永田雅之さんともひさしぶりで語る。 案内状 今回と過去の同種の展覧会はがき裏4枚 龍山は、中国・山東省にある。まだ訪れたことがないが、日本に縁のある場所。 卵殻黒陶は、カオリンを…
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ギャラリー飛鳥 紅山文化展2

紅山文化については、内モンゴル赤峰市近辺で、日本の縄文文化とほぼ同時期に栄えたらしい、ぐらい私には理解できる。 詳細は、縄文と同じく今後の発掘に依存する。 わかっているのは、日本文化の基盤をなす有力な文化であること。日本古代を考える場合に欠かすことのできない要素であること。 担い手は、現在のモンゴル人ではなく、先住民で…
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ギャラリー飛鳥 紅山文化展

銀座のギャラリー飛鳥で、 紅山文化展 を観た。 この画廊のオーナー、永田雅之さんのお話は、日本のアカデミズムにはない、実体観と視野の広大さがある。 紅山文化は、日本の縄文時代と同じ時期、いまの内モンゴルに栄えた文化で、むしろ縄文文化に先行するのではないかと思える。 紅山文化 https://ja.…
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ダニエル書と俳句

この年末年始、ユダヤ人についての本を読み、旧約聖書を拾い読みしている。 ダニエル書は、コンパクトで魅力的な一書。 とくに第5章が興味深い。 紀元前539年、滅亡前夜のバビロニア王国首都バビロンの王宮での酒宴さなかの出来事。  人の手の指が現れて、ともし火に照らされている王宮の白い壁に文字を書き始めた(新共同訳)。…
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古事記ノート(30)

古事記、日本書紀、旧事紀などを読んでも、日本の古代はすっきりと理解できない。 このところ、このブログ記事に古事記ノートが書けないのはそのため。 これは、多数あった古伝書や口承神話などの切り張りや改変をへて、上記の文献が成立しているからだと考えるほかない。 日向神話にしても、天孫降臨は、「韓国」に向き合った北部九州が舞台…
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日本の基盤をどこに

私たち日本人は、無意識に無自覚に操られ、これまで借り着していた、先進国、中国やヨーロッパの思想も、なしくずしに捨て去ろうとしている。 その典型が、精神的に醜い安倍晋三。 それでは何を基盤にして、思想の再構築をしたらいいのか? 日本会議的な国粋主義は何の約にも立たない。日本の伝統を、日本古代の多元性を踏まえた上でとらえていない…
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初代ニギハヤヒは防府で亡くなった?

現在の山口県東部、古代の周防の一之宮は、 玉祖神社 たまのおやじんじゃ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E7%A5%96%E7%A5%9E%E7%A4%BE この神社を、富永鳩山・順子先生ご夫妻の車で、2018年5月27日(日)午後訪れる。佐波川の北、小高い山々が奥に控え、…
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離宮八幡宮

2018年3月25日(日)午前、JR京都線の山崎駅で初めて下車。京阪間のやや京都寄りにある山崎の地を、一度歩いてみたかったのが、ようやくかなった。 駅を出て右手近くにある、離宮八幡宮をはじめて訪ねる。 小さいながらも雅びの濃厚な神社。 離宮八幡宮 https://ja.wikipedia.org/wiki/%…
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片埜神社

2018年3月26日(月)、前日の国際シンポが終わり、JR茨木駅近くのホテルに逗留しながら、北河内の神社を巡る。 京阪本線牧野駅で降りて、徒歩で、 片埜神社 に到着。京阪本線はなつかしい感じのする私鉄。関西の一時代前のモダンさ、あるいはひなびたみやびとでも言おうか。 その門前に意外な歴史的な墓があり驚くが、これに…
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日本古代史本の罠

溝咋神社につられて、「溝咋」がタイトルに入った日本古代史本を読んだ。 日本古代史本をこれまで何百冊読んできただろう。部分的に卓見があっても、途中で自分の妄想へと逸れていったり、あるいは現在認められている通念に閉じ込められたりで、これがいいという本はなかなかない。 完璧でなくても、70パーセントはいいという本がない。 日…
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溝咋神社

2018年3月24日(土)午前、茨木市五十鈴町の、 溝咋神社(みぞくいじんじゃ) を訪れる。 しずかな住宅街のなかにひっそりと、きよらかに存在する神社。 花崗岩の鳥居に「溝咋神社」の扁額が架けられ、そこから民家に挟まれた参道が北へ続く。 溝=水路 咋→杭 で、瀬戸内海、淀川、…
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三島鴨神社

2018年3月24日(土)早朝、タクシーでJR茨木駅から高槻市三島江の、 三島鴨神社 へ向かう。 仁徳天皇の時代に、百済より渡来の神、オオヤマツミを祀る。名前からすると、山の神のようながら、『伊予国風土記』逸文によれは、「わたしの神」。渡来、航海の神。日本で最初の三島神だが、当初の場所から移転。瀬戸内海…
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磯良神社

2018年3月24日(土)、国立民族学博物館でのシンポ開始前、茨木市三島丘の、 磯良神社 を訪ねる。「いそらじんじゃ」では通じず、「いぼみずじんじゃ」として名が通っていた。 安曇族の祖神、安曇磯良(あずみのいそら)が祀られている神社ながら、ゆるやかな下り坂に湧く霊泉、玉の井が有名になり、安曇族の神社の影…
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さまざまな「妙雲」(1)太田神社

京阪神では、あちこちで、不思議な雲、私が「妙雲」と呼ぶことにした雲を見かけた。 こういう雲を見ると、その地の見えない何かに、歓迎されている気分になって、ほっとする。 2018年3月24日に訪れた、茨木市太田の太田神社で境内で見た雲。 太田神社鳥居 太田神社拝殿 太田神社本殿 この神…
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北部九州からの神々

3月末に巡った北河内の神社の神々の大多数は、北部九州あるいは朝鮮半島から瀬戸内海をへて、深く淀川を北東へと入り込んだ湾岸である交野ヶ原に上陸した人々が祀る神々だった。 物部、安曇、百済王など。神功皇后も実在の女王だろう。 ほら貝が神紋の(安曇の)磯良神社は、対馬海峡や北部九州では海の神、星の神だったのが、北河内では疣水さんと…
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「大和政権」という罠

古墳などから出土する遺物について、日本の考古学者は、すぐに「大和政権」との結びつきを考える。 こういう貧しい間違った歴史観からは、多元的な古代日本は見えてこない。 たとえば、次の記事。新聞記者も間違った見解の垂れ流しをする。 新潟大教授ら、古墳時代中期の鎧発見 大和政権の影響示す http://www.sankei.…
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「吟遊」第74号校了

「吟遊」第74号(2017年4月20日発行予定、吟遊社)校了となる。予定通り刊行。 考古学に関するエッセイを初掲載。日本古代はかなり国際的。 参照 吟遊俳句ギャラリー74入稿と秀句 http://banyahaiku.at.webry.info/201704/article_11.html 「吟遊」第…
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織姫が北極星だったころ

北極星は約2万6千年を一周期として、徐々に変化してゆく。 北極星 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%A5%B5%E6%98%9F 現在の北極星は、ポラリス。 織姫星ベガが北極星だったのは、約1万3千5百年前。そのころの星座が、私にはイメージできない。1万2千5百年後…
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森浩一の考古学

かつてTVを観ていたころ、日本の考古学者では、故森浩一さんに共感を抱いた。 森浩一 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%B5%A9%E4%B8%80 大和朝廷一元主義者ではなかったし、多元的日本古代観の持ち主で、語り口にも包容力がにじんでいた。 また、大分県出身の森家…
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アゼルバイジャン新石器時代遺跡展

ひさしぶりで、池袋のサンシャインシティ文化会館7Fの、 古代オリエント博物館 http://aom-tokyo.com/ 開催の 西アジア調査報告:「南コーカサス地方で農耕の起源を探る」 を観る。 ひさしぶりなのでサンシャインシティ内で迷う。 この展覧会は、コーカサスのアゼルバイジャン共和…
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現代の金王朝と日本

2月13日マレーシアで、現在の北朝鮮の総主席金正恩の異母兄、金正男が毒殺された。 金王朝とも言われる金日成―金正日―金正恩3代の権力闘争の一コマであり、まるで日本古代の天皇位をめぐる権力闘争、あるいは古代朝鮮の三国時代のそれをも連想させる。 古代の新羅にも金王朝は存在した。 そういう意味では、北朝鮮の共産主義という近代…
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笹の語源

笹(ささ)の語源は、古代朝鮮でシャーマンを意味する、 ススン だろう。 新羅第二代王、南解次次雄 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E8%A7%A3%E6%AC%A1%E6%AC%A1%E9%9B%84 の次次雄はススンが起源。 アメノウズメが、天岩戸の前…
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年末の雨と伽耶

12月27日(火)雪にはならず雨。このところ、よく眠っている。仕事は一時凍結。 よく眠りながらも、さきたま古墳群・稲荷山古墳出土の鉄剣銘について、「ワカタシロ大王」は金海(金官)伽耶の第8代銍知王(在位四五一年~四九二年)との説を「埼玉新聞」に発表したので、改めて日韓古代史関連の本を読み直している。 いい加減な…
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「埼玉新聞」に考古学記事続編掲載

「埼玉新聞」2016年12月19日(月)付けに、さきたま古墳群の稲荷山古墳出土の鉄剣銘についての続編が掲載される。 私は、まだ韓国の伽耶関連の遺跡を訪れたことはない。1993年にセマウル号で倭館駅を通り過ぎ、慶州と釜山を訪れただけ。 「ワカタシロ大王とは」 記事をスキャンした画像 「ワカタシロ大王とは」 記事の…
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美しい弥生土器の波型

明治大学博物館特別展示室で開催の、 企画展 再葬墓と甕棺墓 弥生の東西 を観た。 なかでも、茨木県稲敷市の殿内遺跡出土の、櫛のような道具で、美しい波型模様が付けられた土器に驚く。 北斎の浮世絵の波にも似ている。 殿内遺跡に限らないが、千葉県岩名天神前遺跡など、この企画展に並べられた弥生時代前期・中期の土…
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考古学記事続編書ける 意外な結論

2016年10月24日(月)付け「埼玉新聞」文化欄に掲載された夏石番矢「鉄剣と馬冑からのルーツを探索」の続編が書けてしまった。自分でも意外な結論に。 そう、ワカタシロ大王は、大X×第X代XX王という結論。むろん、日本列島の王ではない。 さて、担当記者はどういう反応を示すだろうか?   新田に立ち山々を見る巨根王  夏石…
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