泳ぐ夢

外出を控え、家で寝読。まるでさなぎのように布団にくるまる。めずらしく泳ぐ夢を見た。

姉二人と、どこか知らない海辺に来ている。私は泳げないので、浜近くで海水に浸かっている。鯨のような巨体の大江健三郎が、この海水浴場で身をひるがえして泳ぎ去る。その姿が間延びしている。

私は神田某という若い小説化をほめそやしている姉たちの会話を聞いて、こう馬鹿にする(実際に、眠りながら声を出していたようだ)。

「あんたたちのような田舎娘の言うことはあほらしい。編集者は本が売れればいいだけだから、神田某を持ち上げているだけ。百年後、神田某はきれいに消えて、夏石番矢が残る」

海の水は少し濁っている。

その後、私は岸に立つ石碑を二つ見る。文字ははっきり読めない。

ここで目が覚める。

  蛹はときに泳いで叫ぶ夢を見る  夏石番矢

















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