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zoom RSS 永瀬十悟句集『三日月湖』雑感

<<   作成日時 : 2018/10/16 23:02   >>

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福島在住の永瀬十悟(ながせ・とうご)第2句集『三日月湖』(2018年9月12日、本体価格1500円、コールサック社)の感想。

まず、カバーと造本がいい。大きさもA6判で手ごろ。メルヘン的な俳句にふさわしいデザイン。奥川はるみの装幀。

画像


内容について。

1 恩師による序句が下手。何を言っている句なのだろうか? こういう序句はないほうがよい。

  秋蝶の浮力絶壁の限り  森川光郎

「秋」である必要はない。「蝶の浮力」とは何か? 私ならこうする。

  絶壁の上へ上へと蝶あがく

2 放射能汚染甚大の福島を詠むのに、有季定型でいいのだろうか? 地球的災害は無季で詠んだ方が広がりが出るのではないだろうか?

  除染袋すみれまでもう二メートル

「すみれ」がまずまずの季語選びながら、次の方がより訴えが強くならないだろうか?

  除染袋わが家まであと二メートル

3 作者の童心がおおらかに表現されている句はいい。澁谷瑠璃の装画は、これらの俳句に呼応しているのだろう。こういう俳句ばかりが並べられないのが、福島、そして私たちの現実なのはどうしようもない。

  水に入り桃のお尻の回り出す
  ふところに鬼の子を入れ名もなき木
  赤い馬緑の魚月天心
  星ひとつ抱き梟の下通る
  
4 句集の題がとられた俳句、

  鴨引くや十万年は三日月湖

「鴨引くや」が弱い。

  人消えて十万年は三日月湖

こういう無季俳句の方が、より福島の真実を表現していないだろうか?

いいモチーフや素直な童心が、有季定型の縛りで、不完全燃焼していて、もったいないというのが、私の感想のまとめである。

  三日月湖とわに汚され日が沈む  夏石番矢



















































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