ジャリ『超男性』を読む

アリフレッド・ジャリの小説『超男性』(澁澤龍彦訳、白水社、1975年)を読む。

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買っておいて40年以上も通読する機会がなかった。

原書は、フランス語で、1902年刊。原題は、

Le Surmâle

ジャリを、シュルレアリスムの先駆者として、アンドレ・ブルトンらが評価した。

この小説は、短い14章からなり、奇怪な空想小説で、筋肉運動とセックスの機械としての人間の限界をテーマとする。近未来の1920年が時代設定。


機関車と人間の足でこぐ自転車の1万マイル競走。

一昼夜何十回性交できるかの実験。男の場合は、何十回射精できるか。

主人公、アンドレ・マルクイユは、この二つの実験のうち、前者では影の競争者、後者では中心的実験者として登場。

後者の実験の成功ののち、愛を喚起する高圧電流機械にかけられて、死ぬ。

結局は、愛は機械を超えるという結論が示されるが、遺体が鉄と絡まって死ぬ主人=超男性に、その後の機械中心へと移行する西洋文明が示唆されている。

肉体は機会に敗北し、愛は機械では制御できない。

  愛はガラスの涙を流し電気で蒸発  夏石番矢





















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