古事記ノート(22) 葦と鉄と鈴と稲

この年末年始、自宅の蔵書の古代史関連書を数十冊、再読。とくに真弓常忠『古代の鉄と神々』(学生社、1985年)がおもしろかった。イザナキ・イザナミの名前のなかの、「サナギ」が鉄鐸を指すとの福士幸次郎の提唱を再評価し、その鉄の材料は、葦原中国(あしはらのなかつくに)の葦などの水辺の植物の根の周囲に、鉄バクテリアの働きで集められる「スズ」と呼ばれる褐鉄鉱とする説。

褐鉄鉱「スズ」は中空なので、「鈴」の起源となる。

褐鉄鉱「スズ」は、加工するのに、それほど高温を要せず、高温で砂鉄から鋼を作った後代の韓鍛冶(からかぬち)より以前に日本に存在した倭鍛冶(やまとかぬち)が活用したと説く。

したがって、葦は、鉄を暗示し、その鉄の農具を使って水辺を耕作して、稲が実る。

「葦」の暗示は、何重にもなっている。

わがふるさと播磨が、韓鍛冶の砂鉄の産地とも説く。

  葦は根に鉄を集めて叫ぶなり  夏石番矢


参照
古事記ノート(21) 国引き神話1
http://banyahaiku.at.webry.info/201212/article_29.html

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