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zoom RSS 「大和政権」という罠

<<   作成日時 : 2017/05/16 00:00   >>

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古墳などから出土する遺物について、日本の考古学者は、すぐに「大和政権」との結びつきを考える。

こういう貧しい間違った歴史観からは、多元的な古代日本は見えてこない。

たとえば、次の記事。新聞記者も間違った見解の垂れ流しをする。

新潟大教授ら、古墳時代中期の鎧発見 大和政権の影響示す
http://www.sankei.com/life/news/170331/lif1703310050-

5世紀の日本に、鉄製の鎧を、地方の王権に配れる強固な政権が、大和に存在しただろうか?

最先端技術の鉄製武具を、地方の王国に配布できるほどの、気前のいい中央集権が5世紀の日本には存在しなかったはずだ。鏡や武具を配布する、という考え方が、そもそも間違い。

この時代は、とくに朝鮮半島からの渡来集団が、それまで海や湖だった湿地や低地を、各地方で活発に開拓していた。水田も爆発的に広げられた。その後、人口も増え、各地の王国が覇を争い、中央政権ができるまでには、100年以上の時間が必要だった。

だから、古事記や日本書紀も、8世紀にならないと完成しなかった。もしも、5世紀に強固な大和政権が存在したなら、もっと早くこれらの書物はできていたはずである。

たとえば、さきたま古墳群の稲荷山古墳出土の鉄剣の金錯銘は、5世紀の金海伽耶の王、銍知王をワカタシロ大王として記録していたが、日本の考古学者は、異口同音に、大和政権の雄略天皇だと疑わない。この間違いは、比較的柔軟な考え方をする森浩一をも縛っていた。

こういう国には、まともな歴史観が育たず、いびつなナショナリズムごっこしか生まれない。

  鎧と鏡を配ってくれた山猿いずこ  夏石番矢


参照
さきたま古墳群の記事「埼玉新聞」に
http://banyahaiku.at.webry.info/201610/article_28.html

「埼玉新聞」に考古学記事続編掲載
http://banyahaiku.at.webry.info/201612/article_21.html















































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