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zoom RSS 悪夢と老婆 倉橋健一詩集『唐辛子になった赤ん坊』

<<   作成日時 : 2014/02/14 00:00   >>

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ここ数年、関西へ行ったときよくお会いする倉橋健一さんから、新詩集『唐辛子になった赤ん坊』(思潮社、2014年2月、本体価格2800円)をいただく。

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タイトルの「唐辛子になった赤ん坊」は、作者自身のメタファーではないか?

ところで、20代に会ったときとは違って、ここ数年の倉橋さんには、毒舌の、しかし性根は善良な老婆の雰囲気がある。

この詩集に「おばば」などの老婆が登場するのもなるほどと納得した。

悪夢と老婆、これがこの詩集のコア。

さて、この正体はなんだろうか?

作者と日本の老化が一体化している。そういう薄暗さが詩集全体に漂うが、後味はさっぱりしている。

日常が悪夢で、悪夢が日常である現在の語り手と主人公は、老婆。

「蝶の行方」という詩には、次の1行がある。

  まちは廃品置場に変わりつつあるのだ

これは私たちの現在を的確にとらえた表現だ。

人間も、都市も、農村も、組織も、理想も、欲望も、すべて「廃品」へと劣化し続けている。

  新品を回収し廃品を配布する大雪の日本  夏石番矢

日本の首都の新首長の人相の悪さは凶悪犯並み。悪夢が日常に、日常が悪夢に。





  





























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