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zoom RSS 不器用なセザンヌ

<<   作成日時 : 2012/05/20 00:00   >>

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先週のM大Sキャンパスへの出講日、授業の前に、新国立美術館開催の、

セザンヌ―パリとプロヴァンス
Cézanne.Paris-Provence
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/cezanne2012/index.html

を観た。パリとプロヴァンスは、M大H学部からの在外研究時代の1996年〜1998年におなじみ。

エク=サン=プロヴァンスにあるセザンヌのアトリエも、2〜3回訪れた。

ただ、セザンヌの絵をまとめて観たのは今回がはじめて。いくつか気付いたことをメモしておきたい。

1 セザンヌは、ゴッホと同じように不器用な画家であること。正確なデッサンができない。人物も的確に描けない。不器用だからこそ、幾何学的な基本図形を基礎にした風景画を描けた。

2 セザンヌは浮世絵の影響を否定しているらしいが、彼の風景画には、日本の浮世絵の色の軽さ、地の和紙の色合いが、明確に見て取れる。とくにセザンヌの風景画を何枚も観ていると、保存状態のよい浮世絵の和紙の地肌と版画の絵の具の色合いが非常に近いものとして思い浮かぶ。

3 セザンヌの描いたサント=ヴィクトワール山は、かなり抽象化、平面化されており、実物のこの山の迫力にはとうてい及ばない。よくここまで平板化、希薄化できたものだと驚く。

魔の山 サント=ヴィクトワール山(1)
http://banyahaiku.at.webry.info/200612/article_21.html

魔の山 サント=ヴィクトワール山(2)
http://banyahaiku.at.webry.info/200612/article_22.html

魔の山 サント=ヴィクトワール山(3)
http://banyahaiku.at.webry.info/200612/article_24.html

魔の山 サント=ヴィクトワール山(4)
http://banyahaiku.at.webry.info/200612/article_27.html

セザンヌの≪サント=ヴィクトワール山≫
http://banyahaiku.at.webry.info/200703/article_7.html

4 北斎とセザンヌを尊敬していたピカソの絵には、強い存在感を感じるが、セザンヌの絵には、存在感や力はなく、彼の偏執が生んだ軽やかなリズムがある。筆使いには、変化が見られるが、北斎の足元にも及ばないほど、不器用。

5 最終的に、セザンヌの風景画には、南仏の空気が描かれているのかもしれない。それは、外界の光を追い求めた印象派にはなかった視点。

6 セザンヌは後続するピカソなどの偉大な画家が出現したから、評価が生じた。単独ではマイナーな画家。

  魔の山を平面にして空気のフーガ  夏石番矢

























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