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zoom RSS 『鬼貫句選・ごと』の秀句など

<<   作成日時 : 2010/10/10 00:00   >>

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復本一郎先生より、

復本一郎校注
『鬼貫句選・ごと』(岩波文庫、2010年)

をいただいた。9月に読了したが、感想が書けなかった。

ここに書いておきたい。

まず、カバーの鬼貫の絵が、今年の4月2日になくなった父にそっくり。鬼貫は伊丹生まれ。わが父、乾万吉は神戸で生まれ、育った。なにかつながりがあるのだろうか?

画像


乾貞恕(いぬい・ていじょ)(生年不詳〜1702)という、越前出身で、京都の四条東洞院に住んだ俳諧師と、わが乾家につながりがあるかどうかは知らない。貞恕は、花の本三世を継いだ貞門の俳人。

それはともかく、鬼貫の俳句について走り書きしておこう。

上嶋鬼貫(1661〜1739)

    何おもふ八十八の親持ちて

    猫の目のまだ昼過ぎぬ春日かな

    浪の底に我足形の有やらん

    桃の木へ雀吐出す鬼瓦

    かけまはる夢は焼野の風の音

    谷水や石も哥よむ山さくら

    咲からに見るからに花のちるからに

    松風や四十過ぎてもさはがしい

    恋のない見にも嬉しや衣がへ

    須磨の秋の風のしみたる帆筵か

    行水の捨どころなきむしのこゑ

    おもしろさ急には見えぬ薄かな

    によつぽりと秋の空なる富士の山

    むかしから穴もあかずよ秋の空

    木も草も世界皆花月の花

    雪に笑ひ雨にもわらふむかし哉

    燃る火に灰うちきせて念仏哉

    琵琶の音は月の鼠のかぶりけり

    兼平が塚渺々とかり田かな

    我裾は三河の露とまじりけり

    虫籠を買て裾野に向ひけり

これらは、私がチェクした鬼貫の秀句。芭蕉にライバル意識を燃やしていた鬼貫だが、芭蕉俳句の高みには及んでいない。

芭蕉俳句にある、漢文脈、立体性、精神性は、同時代の俳句のなかで、孤立し、突出していた。鬼貫は、漢詩文の教養が乏しかったようだ。

無季(雑)の俳句が、鬼貫には少なくない。無季(雑)も、大事な俳諧の伝統である。

無季の句が書けない俳句愛好者が増えているが、それは彼らが偏ったアマチュアであることを示している。


参照
ベルギー行きの前に一息
http://banyahaiku.at.webry.info/201009/article_6.html







































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