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zoom RSS 『古事記』ノート(10) 天之御中主ふたたび

<<   作成日時 : 2009/11/17 00:00   >>

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1年ほど中断していた、『古事記』ノートを再開したい。その間、ゼミは進行していた。

古代日本と古代朝鮮の関係が深いのは当たり前のはずだが、記紀ではかなりぼかしたり、わけのわからないものになったりしている。日本の神社のうち、古い起源を持つものは、ほとんど古代朝鮮と関係がある、あるいは古代朝鮮に起源を持つと考えていいようだ。

それがあやふやなのは、あやふやにしたい人々が権力を握っていたからだろう。

4月にお会いした、交野市にある星田妙見宮の佐々木久裕宮司さんは、妙見信仰は、大陸や朝鮮に起源があり、朝鮮から渡来し、枚方あたりに上陸した物部氏がもたらしたと語ってくれた。

天之御中主という神名は、実は奇妙だ。古事記の冒頭に、「主」の付く神はこの神以外におらず、出雲神話の大国主を待たねばならない。出雲系の神には、大国主以降、事代主、敷山主、山末之大主などの「主」が付く神が登場する。

これをどう考えるか?

古事記編纂時かそれ以前に誰かが、最初の神は、北極星とした(天皇は、実は北極星を意味する)。その神の名前は、「天之御中主」ではなかったかもしれない。ウラル=アルタイの人々は、北極星を、天の中心、鉄のへそと考えていた。

そして、最初の神の名を確定するときになって、出雲の神から「主」を借用したのではないか?

あるいは、出雲にも北極星信仰があったかもしれない。

星田妙見宮の佐々木宮司は、暦を作るには、太陽、月、星についての知識がないとできない。古代人は、星に関する知識を持っていたが、トップシークレットだったと語ってくれた。

天之御中主は、北極星であるには違いないが、その名は出雲で生まれて秘されていたか、出雲系を装って作られたかもしれない。

日本古代史探索は、骨が折れる。本当は、古代のアジア語数言語ができればいいのだが……

    天の鉄のへそを忘れてからの長旅  夏石番矢



参照
『古事記』ノート(9) 天の御柱と八尋殿 を見立てる
http://banyahaiku.at.webry.info/200812/article_4.html

『古事記』ノート(8) おのごろ島生成
http://banyahaiku.at.webry.info/200811/article_25.html

『古事記』ノート(7) 神代七代3
http://banyahaiku.at.webry.info/200806/article_34.html

『古事記ノート』(4) 天之御中主神の正体
http://banyahaiku.at.webry.info/200806/article_3.html

『古事記』ノート(2) 天之御中主神は不在?
http://banyahaiku.at.webry.info/200805/article_26.html









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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
面白いことに、古代ユダヤ教では、ヤハウェ(「神」)とアドナイ(主)は別の存在を指していたそうです。現在は、どちらも唯一神を指す言葉として混同されていますが。他に、ハ・シェム(御名)やエロヒム(一般的な神。なぜか複数形。今はGod扱いだが、godsだった可能性も)も。主も神も御名もいずれも古事記に出てくる名前に多用されていて関連性が考えられます。日ユ同祖論には反対ですが。
kika
2009/11/16 21:31
なるほど、面白いご指摘ですね。
Fujimi
2009/11/17 01:17
安本美典氏の「出雲神話と邪馬台国」と言う本によると中海沿岸の島根県安来市が文献学的に根の国に比定されるとしています。そこには伊邪那美神のお墓が古事記の記述どうり比婆山にあり、イザナミの子、スサノオが「安来」という地名を名付けたと出雲神話にあります。また、出雲とは出鉄のことで、この地でさかんだった、たたら製鉄のことだという。げんに、スサノオの詠んだ日本最古の和歌「八雲立つ出雲〜」は「焼雲立つ出鉄〜」という意味でたたら製鉄の操業情景を歌ったものという解釈もある。
さらに考古学的にも重要な地域らしく籔田絃一郎氏や関裕二氏などはこの地の鉄が弥生後期に大和にながれ日本建国が成ったとしています。このように古代日本に重要な地域なのにひた隠しにされていた。これを暗喩的に批評したのが有名ジブリ映画「千と千尋の神隠し」らしいです。
ミネルバ
2009/12/07 17:12
安本さんの説は、いい部分もあるのですが、どこかうさん臭いと思います。「出雲」については、いろいろ隠されているでしょう。新説を、ブログに書きたいと思います。また、出雲を訪れてみたいです。1990年8月には、出雲の二つの神社で、蛇さんの出迎えに遭遇しました。
Fujimi
2009/12/07 23:50

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