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5月8日(木)午後3時から5時まで、東京・広尾にある駐日クロアチア大使館へ行き、ドラゴ・シュタンブク (Drago Stambuk) 大使と話す。大使の第一印象は、「聡明」。 用件は、大使自身の詩人としての東京ポエトリー・フェスティバル2008参加について。 まず、シュタンブクさんが、詩人としての自分を私に理解させるために、何冊か自分の詩集を持って来て、説明する。 最初は、彼の英語になれなかったが、次第に彼の人となりや詩人としてのスタンスが、英語をとおしてわかるようになる。 肝臓やHIV研究を専門とする医学者でもあるシュタンブクさんは、感傷に溺れない、「鉱物的な」詩を書いている。また、シュタンブクさんは、diagnosis (診断書、カルテ)のような断片的、簡潔な記述を、詩の出発点としている。俳句に近い短詩も、長い詩も書いている。 このdiagnosisという一語が、シュタンブクさんの詩の核だ。 今度はこちらが、『世界俳句2007』『世界俳句2008』、そして夏石番矢の海外出版数冊を贈呈する。 クロアチアの世界俳句協会会員、Tomislav Mareticさんは、医学をともに学んだ友人。マレーティッチさんからの昨日のメールもお見せし、『世界俳句』収録の句も読んでもらう。 シュタンブクさんは、クロアチア語の朗読と日本語訳の朗読とどちらが長くなるか、私にしきりに尋ねる。エジプト大使を務めたシュタンブクさんは、自作のアラビア語訳が、クロアチア語原詩の半分の分量になったことに驚いた経験があるからだった。そこで試しに、和訳のある彼の詩「レイモンド・カーヴァーの指輪」を、作者自身がクロアチア語で、私が和訳を読んでみた。それぞれ3分弱だった。 また、日本人が伝統を大切にするというよりは、伝統の枠にとわれることを、いぶかっていた。書家とのある一件を残念そうに語った。 クロアチア語訳の句集を出版した有馬朗人の句では、1冊から1句だけいいと指摘。こういう人が、日本では文部大臣や国際俳句交流協会の会長が務まる。 そこで、私、夏石番矢は、より自由で、現代的な俳句を書いている。俳句には、もっと世界的な可能性があると返事した。お渡しした海外出版に収められた「未来より滝を吹き割る風来たる」「蛇は道を心を歌を横断す」などの英訳を読み、即座にシュタンブクさんは、「これらはいい!」と言ってくれた。 また、シュタンブクさんは、人間はさまざまな経験を経て、より高次な段階へ上れるという信念も持っている。 あれこれ話しているうちに、2時間が経過。帰宅することにした。 いい詩人がまた、東京ポエトリー・フェスティバル2008に参加してくれることになった。 渋谷駅南口まで、はじめての道を歩いて帰る。途中、国学院大学、氷川神社を通る。この氷川神社の坂下でネクタイをはずしたが、帰宅してからデジャヴュを感じた。故郷の神社に続く坂道とどこか似通っていたのだろうか? 詩を語り時間は消える葉は茂る 坂を下ってネクタイはずす椎の花 夏石番矢 |
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I・Y君のために色紙2枚書く
同郷の後輩、I・Y君のために、色紙2枚書く。 ...続きを見る |
Ban'ya 2008/05/12 14:27 |
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