2005年11月に参加した、第3回国際ウエリントン詩祭 http://www.worldhaiku.net/news_files/wellington/wellington.htm の歓迎儀式で、先住民マオリ族が法螺貝を吹いてくれた。ここで法螺貝が出てくるのは、意外だった。 高床式の住居、日本の縄文を思わせる文様を好むマオリ族と、日本の関係は、いまひとつ明確に把握できていないのは、モンゴロイドの多様性のなせるわざだろうか。 買っておいて、読み進めなかった本、スメート・ジュムサイ著、西村幸夫訳『水の神ナーガ アジアの水辺空間と文化』(鹿島出版会、1992年、定価4017円、ISBN4-306-09322-0 P4017)を、ようやく読みかじって、法螺貝の文化的背景がわかりかけてきた。 日本では、法螺貝は、山伏や修験道に結びついているが、東南アジアでは古くから、生命の源である、大海や水のシンボルだった(53ページ)。 タイでは、「王家の神器のうちもっとも重要なものとされていた」(54ページ)。 女性器との関係は、この本には書かれていないが、法螺貝は、東南アジアと東アジアの文化の古層につながっているようだ。 沈んだ神殿沈んだ広場へ法螺貝轟く 夏石番矢 |
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「タイでは王家の神器のうちもっとも重要なものとされていた」、恥ずかしくもバンコクながら不勉強でした。 |
クルンテープ 2008/04/13 06:08 |
たしかに、タイは、外洋への関心は薄いようですが、水とのつながりは深いようですね。一度訪れてみたいです。 |
Fujimi 2008/04/13 08:24 |
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