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沖積舎から、由良哲次『吾亦紅(一行詩)』(2008年3月、本体価格2500円、ISBN978−4−8060−1644−1)が届いた。 著者の由良哲次さん(1897〜1979)とは、面識はないが、いろいろとご縁のある句集だと思った。句集そのものより、そのご縁を書きたくなってしまう。 しかし、まずは、句集『吾亦紅』のなかから、注目作を挙げてみよう。 秋 鼓笛隊の短いリズム うろこ雲 思い切り石を投げてみたい 生のなかの詩 詩の中の生 この詩がなければ人は子を産まないだろう シベリヤの野を西に駆った 私は若い彗星だった アメリカの空を一夜にして横断した 私は老いた流星のように 北斗七星に達してコンパスを失くした抽象のエスプリ 朝の虹 ねむの木の花より立つ 夢の中にかつて見た夢の記憶があった 太平洋を見なければ私に春は来ない 花散る里で 彼は恋を恋した 水のうまさよ 冥土にはこんな味はない 私の句碑は飛鳥川に千年洗われて引き上げられた石 1968年から1979年までの作を集めた遺句集。全般に若々しい想念が詠み込まれた句集。短い俳句もあれば、長い俳句もある。昨今の「有季定型ぼけ」したマンネリ句集とは違う、新鮮さがある。 俳句はものが言えない詩だとか、季節をうたう詩だとかいう、誤った固定観念から無縁なところで、率直な哲学的思考を詠んでいる。 そう、著者の由良哲次さんは、哲学者だった。 |
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学匠詩人の句集、由良哲次『吾亦紅』(2) 教養の学恩
由良哲次『吾亦紅(一行詩)』(2008年3月、本体価格2500円、ISBN978−4−8060−1644−1)が、作品への共感以外で、私にもたらしたもの、それは学恩の再認識だった。 ...続きを見る |
Ban'ya 2008/03/21 20:03 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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北斗七星の句はすごいです。 |
ザッコ 2008/05/10 17:41 |
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