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<<   作成日時 : 2007/10/20 08:21   >>

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10月19日午前、渋谷区の松濤美術館の、

Great Ukiyo-e Masters
春信、歌麿、北斎、広重
ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより

を見る。春信の絵は、淡い色のコンビネーションが上品。写真ではわからない。和紙の上に消えてしまいそうな幻のような浮世絵。衣の曲線も優美。貴族たちのきらびやかな優美とは違う新しい美を生み出したことがわかる。

春信には、印象派がまねた、船に乗る人物の絵も少なくない。

浮世絵の色彩に大きな変化が起きるのは、ヨーロッパからベロリン藍が輸入され、北斎たちが大胆に活用したとき。この濃い藍が、画面に強い変化を与える。そこから、《富嶽三十六景 神奈川沖裏》などの傑作が生まれる。この絵は、後期に展示されるようだ。

前期に展示されたものでは、逸品のなかでも、北斎《富嶽三十六景 武州 玉川》が目立った。「玉川」の波の曲線が、反復でありながら、ずれていて美しい。画面真ん中を斜めに横切る、半透明の「玉川」が盛り上がって見えるのもおもしろい。

    半透明な物体の上旅する人間  夏石番矢

ヨーロッパの油絵は、数多く見ると、血糊の固まりを見たような残像が残る。印象派の画家たちも、その堅苦しく暗い血糊のような画面から解放されたかったのだろう。解放のヒントを日本の浮世絵が与えた。

浮世絵自体は、数多く見ても、余白や色の薄い部分があるため、一夜の幻のような印象が残る。また余白も、白ではなく、和紙の地の色が出る。印象派の外光の白とは、そこが大きく違う。

学芸員に、「このコレクションで、日本がもはや持っていない絵はあるか」と尋ねたら、「ある」との答えが、残念ながら返ってきた。浮世絵の海外流失を確認したことになる。

    秋東京淡い炎のような浮世絵  夏石番矢


参照
景徳鎮鑑賞  松涛美術館の展覧会
http://banyahaiku.at.webry.info/200708/article_22.html











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