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zoom RSS 短歌の国際化?

<<   作成日時 : 2007/02/25 00:01   >>

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この十数年、俳句の国際化というよりは、世界化に対処し、推進してきた。それは、嵐のような状況だった。おかげで、体調もくずしたが、かなり回復した。

もう一方で、短歌の国際化も進行しているようだが、結論から言えば、これは頓挫するだろう。

なぜならば、俳句は、欧文に翻訳すると、ほとんど2行もしくは、3行になるが、それでは短歌は、何行に翻訳すればいいか、簡単には決まらないからである。

「5行じゃないの?」という声が聞こえてきそうだが、実際にはそうではない。この問題を、あるブログに、私は夏石番矢の名で質問してみた。

コメントに質問を書き込んだブログ記事
http://michio.at.webry.info/200701/article_8.html
答えの記事
http://michio.at.webry.info/200701/article_8.html

結局、上のブログを運営する元大学の英語の先生(?)は、短歌は5行訳に定着せず、ゆれている、との見解のようだ。これはこれで、そのとおりで、余裕あるお答えだ。しかし、事態はそれほど悠長ではない。

英訳短歌4行説の現役大学教授もいる。英訳短歌2行説の友人もいる。

私としては、短歌は5行訳では、あまりに間延びすると考えている。それでは、4行でいいかと問われると、簡単にうなづけない。

日本の歌人の短歌よりも、もっと内容が深く、表現が斬新な5行の自由詩を書く詩人が、海外にいる。

そもそも、5・7・5や5・7・5・7・7という句切りは、実は欧米詩の行とは、別の次元の句切りである。ここでは説明を省く。

俳句の場合は、この次元の差をあまり問題にせずに、世界化が進行しているが、短歌では、もっと大きな問題、いや障害となるだろう。

したがって、短歌の国際化は、ある程度は進行しても、かならず乗り越えがたい壁にぶつかるだろう。

誰がこの壁を乗り越えられるだろうか? これまであまりにも日本の歌人は、国内ばかり向いてきた。

若き歌人や関係者の健闘を期待したい。



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
俳句の場合、17音の音節によるものと、音節は考えずに3行詩と考えるものとあるときいたことがあります。不勉強で申し訳ありませんが。
短歌の場合、31音節とするか、3〜5行詩にするかで、俳句に比べてずい分と差が開くような気がします。また、いささか乱暴な区分けですが、あえて言うと、俳句の場合、重心が叙事的な表現にあり、短歌は叙情的な表現にあるという微妙な違いもありましょうし。
アメリカ人の友人に「君の歌を英語にしてくれよ」とよく言われますが、もちろん私の英語力では難しいこともありますが、文語や旧仮名の文化や歴史を背負った微妙なニュアンスを伝えるのは難しい。

2007/02/25 09:54
はじめてのコメント、ありがとう。
文語や旧仮名のニュアンスももちろん大切ですが、もっと大切なものをお忘れではありませんか? 日本人は、ディテイルばかりにこだわって、本質を忘れた議論をしがちです。それは、政治、経済、文化などすべての分野でそうです。勤務先のM大学でもそうです。
念を押しますが、ディテイルが大切ではないと、私は言っているのではありません。
Fujimi
2007/02/25 11:18
昨年「毎日新聞」で、女の歌人がカナダへ行くとの記事が写真入りで掲載されていました。編集委員のS・Sさんに、短歌は何行訳が定着していますかと尋ねたのですが、明確なお答えはありませんでした。実際、欧米で5行の短歌を書いている人がいますが、これもまた間延びしたものですね。詩としての可能性を感じませんでした。
Fujimi
2007/02/27 10:01
「流れの面 ながれのおも」さんへ。もとの短歌が無内容だから、英訳するとそれが露呈するのです。
Fujimi
2008/12/30 12:39

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