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ディミータル・アナキエフから、ひさしぶりにメールが届いた。 1960年セルビア生まれの彼は、世界俳句協会の創立者の一人。旧ユーゴスラヴィアの元軍医。スロヴェニアのトルミンに住み、2000年9月、同地で世界俳句協会創立大会( http://www.worldhaiku.net/archive/whac1ja.htm )を苦労しながら開催した。そのときの世界俳句協会のチラシが残っている。最初の世界俳句協会のロゴマークは、アナキエフがデザインした。 この大会の模様は、NHKドキュメンタリーTV番組「Haiku〜バルカンの戦火をこえて〜」で、2000年12月30日に放映された。ディレクターの七沢潔氏が「20世紀最後のドキュメンタリ−」と意気込んで制作しただけあって、感動的な番組。 旧ユーゴスラヴィア分裂の戦時下、さまざまな人生の重みが、見事に俳句に結晶した事実を、緊迫したトーンでまとめた番組。私は番組監修とバルカン俳句の和訳を担当した。 戦争勃発/裸木を通して/隣家を見つめる ディミータル・アナキエフ 小さな血溜まり/少女と大きな金髪人形/空爆死 ヴラディーミル・デヴィデ 一日中/子供ら探す/きのうの虹のアーチ ミルサド・デーニョ この番組は好評につき、2001年8月にも再放送もされた。 そのアナキエフも、いよいよトルミンを離れるという。 烈風やアナキエフとは火山の名 『右目の白夜』(沖積舎、2006年7月) 右目の白夜 http://www.geocities.jp/ginyu_haiku/publication/righteyeintwilight.htm http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9980964987 彼は、この句に見られるように、感情の起伏の激しい男だ。そういう男は、人情家でもある。 また、同じ句集『右目の白夜』収録の次のような句も、アナキエフを詠んだ。 バルカン男は爆弾男ふゆの雨 かの日虹を一緒に眺めた男は貧乏 この冬は短期がメールでやってくる アナキエフは現在、俳句からは少し距離を置き、映像作家としてヨーロッパ各地で活躍している。また、スロヴェニアの別の場所に自分のスタジオを設け、そこに自宅も移転するということだ。 トルミンの兎は無事なり朝の風 『右目の白夜』 トルミンに私は、世界俳句協会創立の2000年と、翌年2001年9月のヴィレニッツア詩祭 ( http://www.vilenica.si/ENG/archive.html )のあと訪れたことがあり、なつかしい場所だ。 月影や国境検問三十分 『右目の白夜』 村上護「季」のうた参照 http://banyahaiku.at.webry.info/200610/article_1.html この句の「国境検問」は、2001年9月、アナキエフの奥さん、ズヴォンカと一緒だった。ヴィレニッツア詩祭に引き続き、トリエステ開催のsidaja詩祭( http://www.sidaja.eu/festival/2001/sidaja2001.htm )で俳句の多言語朗読を終えてから、ズヴォンカ運転の車に乗り、イタリア・スロヴェニア国境間の検問所で、実際に30分ぐらい待たされた。ズヴォンカは私に、「バンヤ、あなたがサングラスをかけているから、マフィアと間違われているのよ」とこぼした。 国境検問所の係官は、多くの顔写真が収めてあるファイルを繰るのに時間をかけていた。 同時期、他の国でも、国境検問が厳しかったと聞いている。あとから、9・11の直前だったとわかった。 どうやら、9・11と呼ばれることになるテロの情報は、あらかじめあちこちへと伝達されていたようだ。 この国境からアナキエフ夫妻の住むトルミンへと、ズヴォンカと二人で月下のドライブを楽しんだ。闇は闇として深く、月の存在がとても貴重に思えた。道すがら、山の上にある教会を、眠りそうになる私に、ときどきズヴォンカが教えてくれた。 月を追う国境より山上教会へ 『右目の白夜』 到着後は、アナキエフのアパートで、ひとときくつろぎの時間を持てた。当時、ストレスが蓄積する日々を送り、私はかなり肥満していた。右目の白内障も進行していた。 大男二人がたたずむ日の橋(モスト・ナ・ソチ)よ 『右目の白夜』 9・11は、この数日後。世界俳句と9・11は、私に21世紀の始まりを劇的にもたらし、その渦中に引きずり込んだ。 |
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「あの姫」と「あの脳」 八木三日女俳句の本歌取り
20代に出会った八木三日女から学んだものは少なくないが、私の第11句集『右目の白夜』(沖積舎、2006年7月、本体価格2800円)には、はっきりと八木三日女の俳句が下敷きになった句がある。 ...続きを見る |
Ban'ya 2006/12/11 18:04 |
村上護「季のうた」
「愛媛新聞」(2006年9月26日付け)など連載の村上護さんのコラム「季のうた」に、 私の第11句集『右目の白夜』(沖積舎)収録の、 ...続きを見る |
Ban'ya 2006/12/24 22:34 |
セルビアの「俳句新聞」
セルビアから、Haiku Novine(俳句新聞)が届いた。 ...続きを見る |
Ban'ya 2007/03/16 15:21 |
世界俳句協会共同創立者のビデオ、You Tube に
世界俳句協会のホームページに、俳句朗読動画が増えたことを、国内外に知らせた。声が小さいビデオだが、いい反響が返ってきた。 ...続きを見る |
Ban'ya 2008/05/20 10:38 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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わたしが俳句に手を染める前、何気なくこの番組を見ていたのです。 |
風花 2006/12/02 07:16 |
そうですね。すべてはご縁ですね。 |
Fujimi 2006/12/02 14:31 |
levitra 20mg |
online 2007/05/24 20:27 |
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