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zoom RSS 熊野・中上健次の思い出(1)

<<   作成日時 : 2006/10/31 00:52   >>

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これまで熊野へは、何度通っただろうか。
1990年の1月から、今は亡き中上健次が主宰する熊野大学に、毎月のように参加した。

熊野大学ウェブサイト
http://www.kumanodaigaku.net/

最初は、宇多喜代子さんの誘いで、1990年1月7日、熊野速玉神社ではじめて中上健次と出会ったとき、境内の池に蛇が姿を現わした。



その後、1990年8月に、出雲のいくつかの神社を訪れたとき、やはり蛇が出てきた。また、近年、奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)でも、蛇が出てきた。どれも、出雲系の神をまつる神社。浅からぬ因縁があるらしい。

はじめて出会い、一緒に熊野をめぐり、私が新宮から帰るとき、中上健次は、実母のお手製の秋刀魚寿司をおみやげにくれた。くせのない寿司で、つわりで苦しむ妊娠中の妻に食べさせたところ、あっというまにたいらげてしまった。一切れだけ食べたあの寿司の味は忘れられない。

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上の写真は、二回目に熊野へ行ったときの写真。1990年3月22日、熊野本宮大斎原(おおゆのはら)で、寝転ぶ中上健次、新宮の松根久雄さん、そして私。桜が奇蹟のように咲いていた。私以外の二人は、すでにこの世の人ではない。

    さまよえば大斎原(おおゆのはら)に桜かな   『楽浪』(書誌山田、1992年)

中上健次追悼句集となる『楽浪』には、この句にかぎらず、思い出深い句が、たくさん並んでいる。
 
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    スサノオは滝を振り子として使う   『楽浪』

那智の滝を見ての一句。滝がゆっくりと揺れていた。出雲の建国神スサノオが、時間を計る「振り子」として、滝を操っているように思えた。

    海痩せて浜痩せてこの大男   『楽浪』

これは、新宮の三輪崎の漁師さんの家を訪れたとき聞いた話と、中上健次の印象が合体してできた句。「浜が痩せる」と、この漁師さんが言っていたのである。(続)












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